一休さんから、お正月に命を考える
このたびの災害において被災された多くのお取引様 関係各位
ならびにご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
制作の川口です。
ライズの社員は全員無事に本日、仕事はじめを迎えています。
あまりお正月ムードを感じる事もないまま、
今までの人生の中で一番命について考える三が日でした。
お休みの間に読んだ本に書いてあったことですが、
昔の日本には誕生日を祝う習慣はなく、
全員一律で正月にひとつ齢をとっていたそうです。
「数え年」という言葉で今でも使われていますね。
本来なら新年を迎えて、自分もひとつ齢をとって
おめでたいことだらけのような気もしますが、
とんちで有名な一休(宗純)さんはこんな歌を詠みました。
門松は
冥途の旅の 一里塚
めでたくもあり めでたくもなし
おめでたい門松もひとつ齢をとった自分の
死に向かう旅の道しるべであるから
めでたいとも言い切れない。という意味です。
この歌を詠みながら正月に髑髏を持って人々の家を訪ね回ったというのですから
とんでもないお坊さんです。
ともすれば迷惑なだけの人ともとれますが、本質は違います。
うかれた正月気分もいいが、
自分の残された時間も少しずつ減っていっていることを忘れてはならないよ。
という戒めを込めてのものでした。
西洋でも「メメント・モリ」(死を忘れるな)という言葉で
昔から同様の価値観を持っていました。
普遍的な考え方ながら、日々の生活を送る中でつい忘れてしまいがちなこと、
新年からその考え方を肝に銘じなければいけないなと強く思いました。
一日一日を大切にして、日々仕事に向かいたいと思いますので、
今年もよろしくお願い致します。